专利摘要:
本発明の組成物は、アルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物をベースとする担体上の酸化ジルコニウム、酸化チタン、または混合ジルコニウムチタン酸化物から選択された少なくとも1種の担持酸化物を含み、900℃で4時間焼成後、担持酸化物が前記担体上に付着した粒子の形態であり、前記粒子の粒径が、担持酸化物が酸化ジルコニウムであるとき最大10nmであり、担持酸化物が酸化チタンまたは混合ジルコニウムチタン酸化物であるとき最大15nmであることを特徴とする。本発明の組成物は、触媒として、特にNOxの選択的還元の触媒として用いることができる。
公开号:JP2011513055A
申请号:JP2010549089
申请日:2009-02-23
公开日:2011-04-28
发明作者:イフラー,シモン;クリニエール,ギヨーム;ジヨルジ・コエリヨー・マルケス,ルイ;ベルデイエ,ステフアン
申请人:ロデイア・オペラシヨン;
IPC主号:B01J21-06
专利说明:

[0001] 本発明は、アルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物をベースとする担体上の酸化ジルコニウム、酸化チタン、または混合ジルコニウムチタン酸化物をベースとする組成物、この調製方法、および触媒としてのこの使用に関する。]
背景技術

[0002] 触媒は多くの場合、所望の触媒特性を有する活性相、およびこの活性相が付着している担体からなる。活性相が担体上でできるかぎり微細に分散している、即ちこの活性相が担体上で微細な非凝集性粒子の形態をとることが、触媒効率には重要である。さらに、触媒はしばしば高温に暴露されるため、活性相の微細に分割された状態はこのような温度においても維持される必要がある。換言すると、粒子の焼結があってはならない。]
発明が解決しようとする課題

[0003] 本発明の目的は、これらの要件を満たす触媒を開発することである。]
課題を解決するための手段

[0004] この目的のために、本発明の組成物は、アルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物をベースとする担体上の酸化ジルコニウム、酸化チタン、および混合ジルコニウムチタン酸化物から選択された少なくとも1種の担持酸化物を含み、900℃で4時間焼成後、担持酸化物が前記担体上に付着した粒子の形態であり、この粒径が、担持酸化物が酸化ジルコニウムであるとき最大10nm、担持酸化物が酸化チタンまたは混合ジルコニウムチタン酸化物であるとき最大15nmであることを特徴とする。]
[0005] 本発明の他の特徴、詳細、および利点は、以下の説明を読むことにより、また添付の図からよりいっそう明らかとなる。]
[0006] 図は、本発明による生成物、および従来技術の生成物のX線回折図形である。]
図面の簡単な説明

[0007] 図は、本発明による生成物、および従来技術の生成物のX線回折図形である。]
実施例

[0008] 用語「希土類」は、イットリウム、および原子番号57から71(57および71を含む。)を有する周期表の元素によって形成される群の元素を意味するものと理解される。]
[0009] 本説明の残部において、用語「比表面積」は、刊行物The Journal of the American Chemical Society、60、309(1938)に記載されているBrunauer−Emmett−Teller法から確立されたASTMD3663−78標準法に従って窒素吸着によって求められたBET比表面積を意味するものと理解される。]
[0010] さらに、所与の温度および所与の時間の焼成は、別段の指示のないかぎり、指示された時間、保持された温度による空気中での焼成に相当する。]
[0011] 本説明の残部において、別段の指示のないかぎり、示される値または限定値の範囲のすべてにおいて、限界の値を含み、従ってこのように定義された値または限定値の範囲は、少なくとも下限以上および/または最大でも上限に等しいか、または上限未満の任意の値を包含することも指摘されるべきである。]
[0012] 本発明の組成物は、ナノスケール粒子の形態である担持酸化物を含み、これらの粒子は担体に付着している。]
[0013] この担持酸化物は第1に、ZrO2形態の酸化ジルコニウム単独、即ち単一酸化物であることができる。]
[0014] 担持酸化物は、ドープ酸化ジルコニウムであることもでき、即ち酸化ジルコニウム、ならびにプラセオジム、ランタン、ネオジム、およびイットリウムから選択された少なくとも1種の別の元素Mの酸化物からなることができる。この場合、酸化ジルコニウムZrO2は必須のまたは主な成分であり、このとき1種または複数の元素Mは担持酸化物の残部を構成する。]
[0015] 元素Mの含有量は担持酸化物の最大50重量%であり、酸化ジルコニウムは少なくとも50重量%を占める。この含有量は、担持酸化物全体(酸化ジルコニウム、および1種または複数の元素Mの1以上の酸化物)の質量に対する、元素Mまたはすべての元素Mの酸化物の重量によって表わされる。この元素Mの含有量は広く多様であることができ、特に5%から40%、より具体的には10%から40%であることができる。この含有量は、最も具体的には10%から30%であることができる。]
[0016] 担持酸化物は、酸化チタンTiO2であることもできる。]
[0017] 担持酸化物は、混合ジルコニウムチタン酸化物であることもできる。用語「混合酸化物」は、ここではZrTiO4構造の純粋結晶相の形態である酸化チタンおよび酸化ジルコニウムの固溶体を意味するものと理解される。この場合、XRD(X線回折)技法を用いる生成物の分析は、ZrTiO4構造以外のどのような構造も示さない。この構造は、JCPDS参照番号34−415に相当する。この固溶体は一般に、混合酸化物の総重量に対して酸化チタン30重量%から40重量%であり得る割合で存在する。]
[0018] ここで組成物は、担体上に同時に幾つかの種類の酸化物、即ち酸化ジルコニウム粒子、酸化チタン粒子、および混合酸化物粒子を含むことができ、しかしながら、これらの酸化物はそれぞれ上記の粒径を有する粒子の形態であることに留意されたい。]
[0019] 担持酸化物は、結晶形態のものである。]
[0020] 担持酸化物粒子は、個々の粒子、または場合により凝集体の形態であってよいことに留意されたい。]
[0021] 本説明において示される粒径の値は、XRD技法によって求められた平均粒径である。XRDで測定された値は、Debye−Scherrerモデルを用いて、(x、y、z)空間群の最も強度の高い3つの回折線の幅から算出されたコヒーレント領域の大きさに相当する。]
[0022] 担持酸化物粒子の粒径は、担持酸化物、および組成物を焼成する条件に応じて上に示した。上記のとおり、粒子は担体上に付着している。これによって、担持酸化物粒子はこの担体の表面に主として存在することが理解されるべきであり、粒子は担体の孔内部に存在してもよいが、依然としてこれらの孔の表面に残存していることが理解される。]
[0023] さらに、上記の意味の範囲内で、担持酸化物は完全に担持粒子の形態であり、即ち本発明による組成物において、酸化物のこの部分と、担体および担持形態の酸化物の他の部分を含む組成物の残部との単純な混合物の形態で存在するこの酸化物の部分はない。]
[0024] 好ましくは、900℃で4時間焼成後、担持酸化物粒子の粒径は、担持酸化物が場合によりドープされた酸化ジルコニウムであるとき最大9nmであり、担持酸化物が酸化チタンまたは混合ジルコニウムチタン酸化物であるとき最大12nmである。]
[0025] 1000℃で4時間焼成後、担持酸化物粒子の粒径は、担持酸化物が場合によりドープされた酸化ジルコニウムであるとき最大20nm、好ましくは最大17nmであり、担持酸化物が酸化チタンまたは混合ジルコニウムチタン酸化物であるとき最大30nmである。]
[0026] 最小粒径は重要ではなく、非常に小さくてもよい。純粋に指標として、粒径は、担持酸化物が場合によりドープされた酸化ジルコニウムであるとき、少なくとも4nm、より具体的には少なくとも6nm、担持酸化物が酸化チタンまたは混合ジルコニウムチタン酸化物であるとき、少なくとも8nm、より具体的には少なくとも10nmであることができる。これらの最小値は、900℃で4時間焼成された組成物に関してもここで示される。]
[0027] 本発明の組成物は、同じ種類の既知の組成物と比較して、組成物が高温に供されたとき、酸化物粒子に焼結をもたらすことなく、より多量の担持酸化物を含有することができる利点を有する。]
[0028] 本発明の組成物の担持酸化物含有量は一般に、全組成物の最大50重量%である。含有量は特に最大30%であることができる。]
[0029] 最小担持酸化物含有量は、当業者が十分な触媒活性を得ることが可能であると承知しているより高い量であり、この最小含有量は、所望の組成物の性能に応じて決定される。単に例として、この最小含有量は一般に、少なくとも3重量%、より詳細には少なくとも4重量%である。最小含有量はまた、少なくとも10%、特に少なくとも15%、さらにより具体的には少なくとも20%であることができる。]
[0030] 担持酸化物含有量は、特に10%から50%、より具体的には10%から30%であることができる。担持酸化物含有量はまた、15%から30%、または20%から30%であることもできる。]
[0031] 本発明の組成物の担体は第1にアルミナをベースとすることができる。好ましくは、この担体は、安定した高い比表面積、即ち高温に暴露された後でも十分な値のままである比表面積を有さなければならない。]
[0032] ここでは触媒としての適用に十分な比表面積を有することのできる任意の種類のアルミナを用いることが可能である。例えば、具体的には比表面積少なくとも150m2/g、好ましくは少なくとも200m2/g、さらに好ましくは少なくとも300m2/gを有するアルミナを用いることが可能である。]
[0033] バイヤライト、ハイドラルジライト(hydrargillite)、またはギブサイトなど、およびノルドストランダイト、少なくとも1種の水酸化アルミニウム、および/またはベーマイト、疑ベーマイト、およびダイアスポアなど、少なくとも1種のアルミニウムオキシ水酸化物の急速脱水によって生じるアルミナを挙げることができる。]
[0034] 担体は、前述した種類のアルミニウムオキシ水酸化物をベースとし、また適切な比表面積、即ちアルミナに関して上に記載したとおりの比表面積を有することもできる。]
[0035] 本発明の特定の一実施形態によれば、安定化および/またはドープされたアルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物が用いられる。安定化および/またはドーピング元素として、希土類、バリウム、ストロンチウム、およびケイ素を挙げることができる。希土類として、セリウム、プラセオジム、ネオジム、ランタン、またはランタン−ネオジム混合物を最も具体的に挙げることができる。これらの元素は単独で、または組み合わせて用いることができる。有利な組み合わせとして、La−Ba、Ba−Pr、La−Pr−Ba、およびLa−Prの組み合わせを挙げることができる。]
[0036] 本説明の残部において、用語「安定化された」、「ドープされた」、「安定化」、および「ドーピング」は非限定的に解釈されなければならず、例えばドーピング元素は安定化元素と理解することが可能であり、この逆も同様であることに留意されたい。]
[0037] 安定化および/またはドープされたアルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物は、特にアルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物に、前述の安定化および/またはドーピング元素と共に硝酸塩などの塩の溶液を含浸させることによって、または焼成前にアルミナ前駆体をこれらの元素の塩と共に乾燥することによって、これ自体知られている方法で調製される。]
[0038] アルミニウム水酸化物またはオキシ水酸化物の急速脱水によって得られたアルミナ粉末を、ランタン化合物、および場合によりネオジム化合物(この化合物はより具体的には塩であることができる。)によって形成された安定化剤の存在下、熟成(maturation)操作に供する、安定化されたアルミナを調製する別の方法も挙げることができる。この熟成は、アルミナを水に懸濁し、次いで、例えば70から110℃の温度に加熱することによって行うことができる。熟成後、アルミナを加熱処理に供する。]
[0039] 別の調製方法は、類似の種類の処理からなるが、バリウムまたはストロンチウムを用いる。]
[0040] 安定化および/またはドープされたアルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物に対する安定化剤および/またはドープ剤の酸化物の重量によって表わされる、安定化剤および/またはドープ剤含有量は一般に、1.5%から35%、または1.5%から25%、特に1.5%から15%である。この含有量は、より具体的には2.5%から20%、より具体的には2.5%から11%、または5%から20%であることができる。]
[0041] 特定の一実施形態によれば、安定化剤は、安定化アルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物に対する安定化剤の酸化物の重量によって表わされる含有量最大10%を有する、バリウムおよび/またはストロンチウムである。]
[0042] 最後に、本発明の組成物は、900℃で4時間焼成後、少なくとも80m2/g、より具体的には少なくとも120m2/g、さらにより具体的には少なくとも150m2/gであることのできる高いBET比表面積を有することができる。1000℃で4時間焼成後、これらの組成物は、表面積少なくとも50m2/g、より具体的には少なくとも80m2/g、さらにより具体的には少なくとも100m2/gを有することができる。]
[0043] 本発明の組成物は種々の方法で調製することができ、これらの方法を以下に記載する。]
[0044] A.本発明の組成物を調製する第1の方法
この第1の方法は、以下のステップを含む。]
[0045] アルミニウム化合物を、ジルコニウムおよび/またはチタン化合物、ならびに適切な場合には、元素Mの化合物のコロイド分散体と接触させるステップ、
このようにして形成された混合物を噴霧乾燥するステップ、および
このようにして得られた乾燥生成物を焼成するステップ。]
[0046] 従って、この方法の第1ステップは、アルミニウム化合物を分散体と接触させて、調製が意図される組成物中の担持酸化物の性質に応じて、ジルコニウム化合物のコロイド分散体、またはチタン化合物のコロイド分散体、またはジルコニウム化合物およびチタン化合物の両方を含む分散体から、混合物を形成することにある。担持酸化物が酸化ジルコニウムおよび少なくとも1種の別の元素Mの酸化物の混合物である組成物を調製する場合、この混合物はさらに、この元素の酸化物のコロイド分散体を含む。コロイドが酸化ジルコニウムおよび元素Mの酸化物を含む混合酸化物をベースとする単一コロイド分散体を用いることも可能である。本説明は当然ながら、ここで担持酸化物が幾つかの元素Mを含む場合にも適用され、この同じ場合において、種々の元素Mの幾つかの分散体、または場合によりすべての元素Mを含む単一のコロイド分散体を使用できることが理解される。簡潔に述べるために、本説明の残部において、元素Mの説明のみが言及されるが、この説明は上記の場合にも適用されるものとして理解されるべきである。]
[0047] 用語「コロイド分散体」は、水性液相の安定な懸濁液中のジルコニウム化合物、チタン化合物、および/または元素Mの化合物をベースとする(後者化合物は一般に酸化物および/または水和酸化物である。)、コロイド状寸法、即ち約1nmから約100nm(準弾性光散乱の技法を用いて測定)の間にある寸法の微細固体粒子からなる任意の系を意味し、さらに、場合により、前記粒子は残留量の結合または吸着イオン、例えば硝酸、酢酸、塩化物、またはアンモニウムイオンなどを含有することも可能である。このようなコロイド分散体において、ジルコニウム、チタン、または元素Mは、完全にコロイドの形態であるか、または同時にイオンの形態およびコロイドの形態であることができることに留意されたい。]
[0048] 混合物は、分散体をアルミニウム化合物と混合することによって形成される。このアルミニウム化合物は、特にアルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物の形態である、担体自体であることができ、このアルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物はここで、上記の種類であり、具体的には上記のとおり安定化および/またはドープされていることができ、またはアルミナ前駆体、即ち焼成後、アルミナを生じることのできる化合物であることができると理解されるべきである。これは乾燥前駆体、即ち強熱減量最大50%、より具体的には最大25%を有するものであることができる。例えば、この化合物は、アルミニウム水酸化物またはオキシ水酸化物から選択することができる。例えば、この化合物は、バイヤライト、ハイドラルジライト、もしくはギブサイト、およびノルドストランダイトなどの水酸化アルミニウム、またはベーマイト、疑ベーマイト、およびダイアスポアなどのアルミニウムオキシ水酸化物であることができる。アルミニウム化合物は、懸濁液、特に水性懸濁液の形態をとることができる。]
[0049] 混合は、水相、一般には水、例えば蒸留水または脱イオン水中で行われる。]
[0050] この方法の第2ステップは、乾燥ステップである。]
[0051] このステップは噴霧乾燥によって行われる。]
[0052] 用語「噴霧乾燥」は、混合物を高温雰囲気中で噴霧することによって乾燥する操作を意味するものとして理解される。噴霧乾燥は、これ自体知られている種類の任意のスプレー、例えばシャワーヘッド散水口の噴霧ノズルなどによって行うことができる。タービンアトマイザと呼ばれるものを用いることも可能である。本方法に用いることのできる様々な噴霧技法に関して、具体的には「Spray Drying」(第2版、1976、George Godwin刊、London)と題するMastersによる基礎的研究を参照することができる。]
[0053] 噴霧乾燥出口温度は、例えば80℃から150℃であることができる。]
[0054] この方法の最終ステップは、焼成ステップである。]
[0055] この焼成は、担持生成物の結晶化を進展させる働きをし、焼成はまた、生成物の比表面積が小さいほど、用いられる焼成温度が高いという事実を考慮して、本発明による組成物に必要とされるその後の操作温度に従って調節および/または選択することができる。このような焼成は一般に空気中で行われるが、例えば不活性ガス中または制御(酸化もしくは還元)雰囲気中で行われる焼成も当然ながら除外されない。]
[0056] 実施においては、焼成温度は一般に、500℃から800℃、好ましくは600℃から700℃の範囲に限定される。焼成時間は、既知の方法で調節され、例えば30分から4時間の間で多様であることができ、一般にこの時間が短いほど、温度は高くなる。]
[0057] B.本発明の組成物を調製する第2の方法
本発明の組成物は第2の方法によっても調製することができ、この方法を以下に記載する。]
[0058] この方法は、以下のステップを含む。]
[0059] ジルコニウムまたはチタン塩、および適切な場合には元素Mの塩、ならびにアルミニウム化合物を含む液体混合物を形成するステップ、
このようにして形成された混合物を、温度少なくとも100℃に加熱するステップ、
このようにして得られた沈澱物を回収するステップ、および
前記沈殿物を焼成するステップ。]
[0060] 第1ステップは同様にアルミニウム化合物から開始され、この化合物について第1ステップに関して前に述べたものがここでも同様に適用される。しかしながら、この第2の方法においては、混合は、ジルコニウム塩および/またはチタン塩、ならびに担持酸化物が酸化ジルコニウムおよび別の元素Mの酸化物をベースとする組成物の場合、元素Mの塩と共に行われる。混合は、水相、一般に水中で行われる。懸濁液の形態のアルミニウム化合物が用いられるとき、この出発懸濁液は場合により酸性化されていてもよいことに留意されたい。]
[0061] 塩は、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、および塩化物から選択することができる。]
[0062] 例えば、より具体的に挙げることのできる例は、硫酸ジルコニル、硝酸ジルコニル、および塩化ジルコニルである。オキシ塩化チタンまたはオキシ硫酸チタンも用いることが可能である。]
[0063] この方法の次のステップは、このようにして形成された液体混合物を加熱するステップである。]
[0064] 液体混合物を加熱する温度は、少なくとも100℃、より具体的には少なくとも130℃である。例えば、温度は100℃から150℃であることができる。加熱操作は、液体混合物を密閉容器(enclosure)(オートクレーブ型の閉鎖反応器)に導入することによって行うことができる。上記の温度条件下、および水性媒質中、例えば例として、閉鎖反応器内の圧力は1バール(105Pa)超の値から165バール(1.65×107Pa)、好ましくは5バール(5×105Pa)から165バール(1.65×107Pa)の間で多様であってよいことを述べることができる。加熱は100℃に近い温度では、開放反応器で行うこともできる。]
[0065] 加熱は、空気中または不活性ガス雰囲気中、好ましくは窒素中で行うことができる。]
[0066] 加熱時間は広く多様であることができ、例えば1から48時間、好ましくは2から24時間である。同様に、温度上昇速度は重要でなく、例えば液体混合物を、例えば30分から4時間加熱することによって、決定した反応温度に到達させることができるが、これらの値は単に指標として示されるものである。]
[0067] 加熱ステップ後、固体沈殿物を回収し、これを例えば濾過、沈降、スピン乾燥、または遠心分離などの、任意の通常の固体−液体分離技法によって、媒質から分離することができる。]
[0068] 回収した生成物は、その後、幾つかの洗浄操作に供することができ、洗浄操作は、水、または場合により塩基性溶液、例えばアンモニア溶液、または酸性溶液、例えば硝酸溶液を用いて行われる。]
[0069] 本発明の特定の一変形によれば、この方法は熟成を含む。]
[0070] この熟成は一般に、特に洗浄後、沈殿物を水に再懸濁した後に得られた懸濁液で行われる。熟成は、この懸濁液を再び加熱することによって起こる。懸濁液を加熱する温度は、少なくとも40℃、より具体的には少なくとも60℃、さらにより具体的には少なくとも100℃である。一般に、この温度は、最大200℃、より具体的には最大150℃である。例えば媒質は、通常少なくとも30分間、より具体的には少なくとも1時間の期間、一定の温度に維持される。熟成は、大気圧、または場合により、より高い圧力下で行うことができる。]
[0071] この第2の方法の最終ステップは、第1の方法の場合と同じ方法で行うことのできる焼成ステップであり、従ってこの焼成に関して上に記載したものが同様にここでも適用される。]
[0072] 希土類、バリウム、およびストロンチウムから選択された安定化および/またはドーピング元素で安定化および/またはドープされたアルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物をベースとする担体を用いて組成物を調製する場合、他の2つの方法(即ち、第3および第4の方法)を用いることができ、これらを以下に記載する。]
[0073] C.本発明の組成物を調製する第3の方法
この第3の方法は、以下のステップを含む。]
[0074] (a1)担持酸化物、および適切な場合には元素Mの酸化物のコロイド分散体、アルミニウム化合物、ならびに安定化元素の化合物を含む液体混合物を形成するステップ、
(b1)上記混合物を塩基と接触させ、これによって沈殿物を含む懸濁液を得るステップ、
(c1)このようにして得られた懸濁液を乾燥するステップ、および
(d1)このようにして得られた乾燥生成物を焼成するステップ。]
[0075] ステップ(a1)の混合は、水相、一般には水中で行われる。]
[0076] 担持酸化物に関して、上に記載した種類の任意のコロイド分散体が用いられる。]
[0077] 安定化元素の化合物は、特に溶液の形態である硝酸塩、酢酸塩、塩化物、または硫酸塩などの塩であることができる。]
[0078] アルミニウム化合物は、第1の方法において上に記載したものと同じ種類である。]
[0079] この方法の第2ステップは、ステップ(a1)で得られた混合物を塩基と接触させることにある。]
[0080] 塩基として、例えば水酸化物、炭酸塩、またはヒドロキシ−炭酸塩型の生成物を用いることができる。以下のアルカリまたはアルカリ土類水酸化物、および第2級、第3級、または第4級アミンを挙げることができる。しかしながら、アミンおよびアンモニア水がアルカリまたはアルカリ土類金属カチオンによる汚染のリスクを低減するかぎり、アミンおよびアンモニア水が好ましい可能性がある。尿素も挙げることができる。]
[0081] 接触ステップは、液体媒質中、任意の順序で行うことができる。]
[0082] より具体的には、塩基を接触させるステップは、反応混合物のpHが少なくとも7になるときに行われる。]
[0083] 塩基との接触ステップによって、液体反応媒質において懸濁液中に沈殿物が形成される。]
[0084] この方法の変形によれば、この方法は、上記のステップ(b1)によって生じる懸濁液を熟成に供することにある、任意の追加ステップを含むことができる。熟成は、温度少なくとも60℃、より詳細には少なくとも80℃で懸濁液を加熱することによって行われる。一般に、この温度は、最大200℃、より具体的には最大150℃である。例えば媒質は、通常少なくとも30分間、より具体的には少なくとも1時間の期間、一定の温度に維持される。熟成は、大気圧、または場合により、より高い圧力下で行うことができる。]
[0085] ステップ(b1)の後、または場合により熟成ステップが行われるとき、熟成ステップの後、上記ステップ(c1)および(d1)が行われる。これらの2つのステップは、本発明の第1の方法の最後の2つのステップに類似しており、上に記載したすべてがこれらのステップ(c1)および(d1)に同様に適用される。しかしながら、乾燥は、噴霧乾燥以外の任意の手段によって、例えばオーブンにおいて行うことができることに留意されたい。]
[0086] この第3の方法において、ステップ(b1)の後、または場合により熟成ステップが行われるとき、熟成ステップの後、懸濁液から沈殿物を分離し、これを洗浄し、これを水に再び分散して、第2懸濁液を形成することにある変形を用いることができる。このときこの後者の懸濁液がステップ(c1)で乾燥される。]
[0087] D.本発明の組成物を調製する第4の方法
この第4の調製方法は、以下のステップを含む。]
[0088] (a2)担持酸化物、および適切な場合には元素Mの酸化物のコロイド分散体、ならびにアルミニウム化合物を含む液体混合物を形成するステップ、
(b2)上記混合物を塩基と接触させ、これによって沈殿物を含む懸濁液を得るステップ、
(c2)このようにして得られた懸濁液に、安定化元素の化合物を添加するステップ、
(d2)前のステップで生じる懸濁液を乾燥するステップ、および
(e2)このようにして得られた乾燥生成物を焼成するステップ。]
[0089] この方法は、安定化元素の化合物がステップ(b2)の後、または場合により、ここでもステップ(b2)の後に実施することのできる熟成ステップの後の異なるステップにおいて提供されるという事実によって第3の方法とは異なる。従って、第3の方法の場合に記載したすべてが同様にここに適用される。安定化元素の化合物は、特に上に記載した種類のものである。さらに、ステップ(b2)の後、または場合により熟成ステップが実施されるとき、熟成ステップの後、沈殿物を懸濁液から分離し、洗浄し、次いで水に再び分散して、第2懸濁液を形成する、第3の方法の場合に上に記載した変形を実施することも可能である。この場合、安定化元素の化合物は、この第2懸濁液に添加される。]
[0090] ここに記載した第4の方法は、最も具体的には、安定化元素がバリウムまたはストロンチウムである場合に適用される。]
[0091] E.本発明の組成物を調製する第5の方法
この第5の方法は、以下のステップを含む。]
[0092] アルミニウム化合物、ならびに少なくとも1種のジルコニウムまたはチタン塩、および適切な場合には元素Mの塩を含有する液体混合物を形成するステップ、
沈殿物が形成されるように、塩基を上記混合物と接触させるステップ、
このようにして得られた沈澱物を回収するステップ、および
前記沈殿物を焼成するステップ。]
[0093] この第5の方法の第1ステップは、第2の方法の第1ステップと類似しており、従ってこれに関して上に記載したものが同様にここでも適用される。]
[0094] 第2ステップは、前のステップで形成された混合物を塩基と反応させることによって、沈殿物を得ることにある。第3の方法のステップ(b1)に関して上に記載したものが同様にここでも適用される。]
[0095] より具体的には、塩基との接触は、反応混合物のpHが少なくとも7になるまで行われる。]
[0096] この第2ステップの後、懸濁液を第3の方法の説明で示したものと同じ条件下で熟成に供することも可能である。]
[0097] 沈殿物は、具体的に第2の方法に関して上に記載したものと同じ方法で回収および焼成される。]
[0098] 上に記載した、または前に記載した方法によって得られた本発明の組成物は粉末の形態をとるが、場合により、様々な寸法の顆粒、ビーズ、円柱、またはハニカム状にするための形成操作に供することができる。]
[0099] 本発明の組成物は、触媒として用いることができる。従って、本発明はまた、本発明の組成物を含む触媒系に関する。これらの系は、これらの組成物および既知の種類のバインダをベースとする触媒特性を有するウォッシュコートを含み、ウォッシュコートは、基体、例えば金属またはセラミックモノリス型の基体に適用されている。このウォッシュコートは、組成物をバインダと混合して懸濁液を形成し、次いでこれを基体に付着させることによって得ることができる。]
[0100] これらの触媒系、およびより具体的には本発明の組成物は、非常に多くの適用例を有する可能性がある。例えば、これらの触媒系、およびより具体的には本発明の組成物は、種々の反応の触媒作用、例えば炭化水素または他の有機化合物の脱水、水素化硫化、水素化脱窒素、脱硫、水素化脱硫、脱ハロゲン化水素、改質、水蒸気改質、クラッキング、水素化分解、水素化、脱水素、異性化、不均化、オキシ塩素化、および脱水素環化、ならびに酸化および/または還元反応、クラウス反応、内燃機関、具体的には自動車における燃焼後の排ガスの処理、特に3元触媒作用、脱金属化、メタン化、シフト転化、希薄混合気で作動しているディーゼルエンジンまたはガソリンエンジンなどの内燃機関から排出されたススの触媒酸化などによく適しており、従ってこれらにおいて用いることができる。最後に、これらの触媒系、および本発明の組成物は、炭化水素型の任意の還元剤、またはアンモニアもしくは尿素(この場合、尿素からアンモニアの加水分解もしくは分解反応の触媒として(SCR法))によるNOxの還元反応による、NOxの選択的還元の触媒として用いることができる。]
[0101] 触媒作用におけるこれらの使用において、本発明の組成物は、貴金属と組み合わせて、または酸化物、硫化物、もしくは他の形態の遷移金属と組み合わせて用いることができ、例えば組成物は、これらの金属の担体として機能する。これらの金属の性質、および担体組成物にこれらを混入する技法は、当業者に周知である。例えば、金属は、金、銀、白金、ロジウム、パラジウム、またはイリジウム、モリブデン、タングステン、ニッケル、コバルト、マンガン、またはバナジウムであることができる。これらの金属は単独でまたは組み合わせて用いることができ、特に含浸によって組成物に混入することができる。]
[0102] 排ガスを処理するために、上記の系は自動車の排気ライン内に既知の方法で搭載される。]
[0103] 実施例を以下に示す。]
[0104] (実施例1)
この実施例は、それぞれ酸化物の重量による割合が70%および30%であるアルミナ担体に分散された酸化ジルコニウムをベースとする組成物の、本発明の第1の方法を用いる調製に関する。]
[0105] 最初に、コロイドZrO2溶液を調製した。この調製を行うため、濃縮ZrO(NO3)2溶液を脱イオン水で希釈して、ZrO2 80g/l当量を含有するZrO(NO3)2溶液600mlを得たが、この溶液のpHは2であった。最終pHが10に到達し、沈殿物の形成が観察されるように、28%NH3溶液を直ちに添加した。沈殿物を濾過し、その後、脱イオン水6lで洗浄した。ケークを脱イオン水に再懸濁し(pH=7.5%)、濃度がZrO210当量重量%となるように、68%HNO3硝酸溶液を添加して酸性化した。一晩攪拌した後、肉眼で透明なコロイド溶液が得られ、準弾性光散乱によって測定した粒径は4nmであった。]
[0106] pHを4.5に上昇させ、安定させるように、このコロイド溶液430gに、攪拌しながら、アミノカプロン酸(Aldrichの98%6−アミノカプロン酸)を添加し、続いて再び攪拌しながら、表面積320m2/g、細孔容積0.82cm3/g、および強熱減量5.1%を有する、500℃で焼成したガンマ遷移アルミナ粉末100gを添加した。このようにして得られた懸濁液を続けて30分間攪拌し、その後、流速1l/時、110℃(出口温度110℃、入口温度220℃)で噴霧乾燥した。得られた粉末を700℃で4時間、空気中で焼成した。]
[0107] (実施例2)
この実施例は、それぞれ酸化物の重量による割合が70%および30%であるアルミナ担体上の酸化ジルコニウムをベースとする組成物の、本発明の第5の方法による調製に関する。]
[0108] 実施例1のアルミナ粉末44.25gを、攪拌しながら、反応器において、pH1.5を得るために濃HNO314.5gを添加した水420mlに混合した。次いで、水138.3mlに希釈したZrO(NO3)289.45gを添加し、その後、pH7になるように10%NH4OHを導入した。]
[0109] 混合物全体をオートクレーブに移し、攪拌しながら、150℃、300tr/分で4時間加熱した。]
[0110] 冷却した混合物を濾過によって分離し、周囲温度において等積的に水で3回洗浄した。その後、ケークを700℃で4時間、空気中で焼成した。]
[0111] (実施例3)
この実施例は、それぞれ酸化物の重量による割合が70%および30%であるアルミナ担体上の酸化チタンをベースとする組成物の調製に関する。]
[0112] 最初に、TiO2コロイド溶液を調製した。TiOCl2溶液32g(TiO225当量重量%)を3から4℃に冷却し、その後、攪拌しながら、3から4℃に維持した脱イオン水768gに一度で添加した。この添加後、20%NH3溶液1mlを添加し、コロイドの外観を得た。この反応混合物を3から4℃で10分間続けて攪拌し、その後、脱イオン水で48時間、透析によって洗浄した。この透析後に回収した洗浄コロイド溶液を、接線限外濾過によって濃縮し、TiO2最終濃度2.1重量%を得た。動的光散乱によって測定した凝集体の大きさは、多分散指数0.35で7nmであった。]
[0113] 反応器において、攪拌しながら、pH2を得るために濃HNO31gを添加した水70mlに分散したアルミナ粉末7gを混合することによって、Al2O370%およびTiO230%を含有する混合物を生成した。用いたアルミナは、アルミナ90重量%およびシリカ10重量%を含有し、600℃で焼成後、比表面積278m2/gを有する、ケイ素で安定化されたガンマ遷移アルミナであった。次いで、2.1%TiO2コロイド溶液142.9gを添加した。]
[0114] このようにして得られた懸濁液を続けて30分間攪拌し、その後、流速1l/時、110℃(出口温度110℃、入口温度220℃)で噴霧乾燥した。得られた粉末を700℃で4時間、空気中で焼成した。]
[0115] (実施例4)
この実施例は、それぞれ酸化物の重量による割合が70%および30%であるアルミナ担体上のZrTiO4酸化物をベースとする組成物の、本発明の第5の方法による調製に関する。]
[0116] 実施例1のアルミナ粉末44.25gを、攪拌しながら、反応器において、pH1を得るために濃HNO311.4gを添加した水500mlに混合した。次いで、水203mlに希釈したZrOCl252gおよびTiOCl228.2gを添加し、その後、pH7になるように10%NH4OH95g(10ml/分)を添加した。]
[0117] 次いで、混合物を実施例2と同じ方法でオートクレーブ処理し、洗浄し、焼成した。]
[0118] 得られたままの組成物、ならびに900℃で4時間および1000℃で4時間焼成後の同じ組成物で行ったXRD分析は、ZrTiO4相の存在のみを示す。]
[0119] 以下の例は、既知の含浸技法を用いる比較例である。]
[0120] (比較例5)
この実施例は、それぞれ酸化物の重量による割合が70%および30%であるアルミナ担体上の酸化チタンをベースとする組成物の調製に関する。]
[0121] この組成物は、ZrO(NO3)274.54gを含有する水溶液で実施例1によるアルミナ36.9gを乾式含浸(drying impregnation)することによって得た。]
[0122] その後、換気式オーブンにおいて粉末を110℃で2時間乾燥し、次いで、700℃で4時間、空気中で焼成した。]
[0123] (比較例6)
この実施例は、それぞれ酸化物の重量による割合が70%および30%であるアルミナ担体上の酸化チタンをベースとする組成物の調製に関する。]
[0124] この組成物は、実施例1によるアルミナ16.39gを水に希釈したTiOCl217.09gで乾式含浸することによって得た。]
[0125] その後、換気式オーブンにおいて粉末を110℃で2時間乾燥し、次いで、700℃で4時間、空気中で焼成した。]
[0126] (比較例7)
この実施例は、それぞれ酸化物の重量による割合が70%および30%であるアルミナ担体上の酸化ジルコニウムチタンをベースとする組成物の調製に関する。]
[0127] この組成物は、ZrOCl212.39gおよびTiOCl26.72gを含有する水溶液で実施例1によるアルミナ16.39gを乾式含浸することによって得た。]
[0128] その後、換気式オーブンにおいて粉末を110℃で2時間乾燥し、次いで、700℃で4時間、空気中で焼成した。]
[0129] 次の表は、種々の実施例で得られた組成物の特性、即ち種々の焼成温度によるこれらのBET比表面積および担持酸化物粒子の粒径を示すものである。]
[0130] 表に示したそれぞれの焼成は、すでに700℃で焼成した組成物で行った。]
[0131] 本発明の組成物、即ち実施例1から4に関して、実施例に記載した方法の後、即ち700℃焼成後に直接得られた組成物で行ったXRD分析では、担持酸化物粒子の粒径を測定できなかったことにあらかじめ留意されたい。]
[0132] これはXRD技法に伴う測定限界に達していることを意味し、粒径が約2nm未満であることを意味した。]
[0133] ]
[0134] この表は、本発明による組成物が一般に、既知の含浸技法によって得られた組成物の酸化物の粒径と比べて、著しく小さい粒径の担持酸化物を有することを示している。]
[0135] 実施例4の特定の事例において、900℃および1000℃で焼成後、担持酸化物は純粋なZrTiO4相の形態であったが、比較例7の事例において、この酸化物は相の混合物、即ちZrO2、TiO2、およびZrTiO4の形態であった。この実施例7に関して表に示した粒径の値は、ZrTiO4粒子の粒径に相当した。ZrO2およびTiO2粒子自体は、他の比較例に関して得られた粒径程度の、より大きい粒径を有する。]
[0136] 添付の図は、900℃で焼成後の実施例4および7の生成物から得られたX線回折パターンである。]
权利要求:

請求項1
アルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物をベースとする担体上の酸化ジルコニウム、酸化チタン、および混合ジルコニウムチタン酸化物から選択された担持酸化物を含み、900℃で4時間焼成後、担持酸化物が前記担体上に付着した粒子の形態であり、この粒径が、担持酸化物が酸化ジルコニウムであるとき最大10nm、担持酸化物が酸化チタンまたは混合ジルコニウムチタン酸化物であるとき最大15nmであることを特徴とする組成物。
請求項2
担体が、希土類、バリウム、ストロンチウム、およびケイ素から選択された少なくとも1種の安定化元素で安定化されたアルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物をベースとすることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
請求項3
担持酸化物含有量最大50重量%、より具体的には最大30%を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
請求項4
担持酸化物が、酸化ジルコニウム、ならびにプラセオジム、ランタン、ネオジム、およびイットリウムから選択された少なくとも1種の他の元素Mの酸化物であることを特徴とする、請求項1から3の一項に記載の組成物。
請求項5
900℃で4時間焼成後、担持酸化物粒子の粒径が、担持酸化物が酸化ジルコニウムであるとき最大9nmであり、担持酸化物が酸化チタンまたは混合ジルコニウムチタン酸化物であるとき最大10nmであることを特徴とする、請求項1から4の一項に記載の組成物。
請求項6
1000℃で4時間焼成後、担持酸化物粒子の粒径が、担持酸化物が酸化ジルコニウムであるとき最大20nm、好ましくは最大17nmであり、担持酸化物が酸化チタンまたは混合ジルコニウムチタン酸化物であるとき最大30nmであることを特徴とする、請求項1から5の一項に記載の組成物。
請求項7
請求項1から6の一項に記載の組成物を調製する方法であって、以下のアルミナ、およびアルミニウム水酸化物またはオキシ水酸化物から選択されたアルミニウム化合物を、ジルコニウムおよび/またはチタン化合物、ならびに適切な場合には元素Mの化合物のコロイド分散体と接触させるステップ、このようにして形成された混合物を噴霧乾燥するステップ、およびこのようにして得られた乾燥生成物を焼成するステップを含むことを特徴とする方法。
請求項8
請求項1から6の一項に記載の組成物を調製する方法であって、以下の少なくとも1種のジルコニウムまたはチタン塩、および適切な場合には元素Mの塩、ならびにアルミナ、およびアルミニウム水酸化物またはオキシ水酸化物から選択されたアルミニウム化合物を含む液体混合物を形成するステップ、このようにして形成された混合物を、温度少なくとも100℃に加熱するステップ、このようにして得られた沈澱物を回収するステップ、および前記沈殿物を焼成するステップを含むことを特徴とする方法。
請求項9
担体が、希土類、バリウム、およびストロンチウムから選択された安定化および/またはドーピング元素で安定化および/またはドープされたアルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物をベースとする、請求項2から6の一項に記載の組成物を調製する方法であって、以下の(a1)担持酸化物、および適切な場合には元素Mの酸化物のコロイド分散体、ならびにアルミナ、およびアルミニウム水酸化物またはオキシ水酸化物から選択されたアルミニウム化合物、ならびに安定化元素の化合物を含む液体混合物を形成するステップ、(b1)上記混合物を塩基と接触させ、これによって沈殿物を含む懸濁液を得るステップ、(c1)このようにして得られた懸濁液を乾燥するステップ、および(d1)このようにして得られた乾燥生成物を焼成するステップを含むことを特徴とする方法。
請求項10
担体が、希土類、バリウム、およびストロンチウムから選択された安定化および/またはドーピング元素で安定化および/またはドープされたアルミナまたはアルミニウムオキシ水酸化物をベースとする、請求項2から6の一項に記載の組成物を調製する方法であって、以下の(a2)担持酸化物、および適切な場合には元素Mの酸化物のコロイド分散体、ならびにアルミナ、およびアルミニウム水酸化物またはオキシ水酸化物から選択されたアルミニウム化合物を含む液体混合物を形成するステップ、(b2)上記混合物を塩基と接触させ、これによって沈殿物を含む懸濁液を得るステップ、(c2)このようにして得られた懸濁液に、安定化元素の化合物を添加するステップ、(d2)前のステップで生じる懸濁液を乾燥するステップ、および(e2)このようにして得られた乾燥生成物を焼成するステップを含むことを特徴とする方法。
請求項11
ステップ(b1)または(b2)で生じる懸濁液を、ステップ(c1)または(c2)の前に熟成操作に供することを特徴とする、請求項9または10に記載の方法。
請求項12
請求項1から6の一項に記載の組成物を調製する方法であって、以下のアルミナ、およびアルミニウム水酸化物またはオキシ水酸化物から選択されたアルミニウム化合物、ならびに少なくとも1種のジルコニウムまたはチタン塩、および適切な場合には元素Mの塩を含有する液体混合物を形成するステップ、沈殿物が形成されるように、塩基を上記混合物と接触させるステップ、このようにして得られた沈澱物を回収するステップ、および前記沈殿物を焼成するステップを含むことを特徴とする方法。
請求項13
塩基の添加後に得られた沈殿物を熟成操作に供することを特徴とする、請求項12に記載の方法。
請求項14
請求項1から6の一項に記載の組成物を含むことを特徴とする触媒系。
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